ビジネスで成功した人たちがどんな苦労をしながら、
どういうタイミングで逆境に打ち勝って生きたか?
というのをまとめた本は数多くあります。今回は、そういったもの2冊です。
竹内一正著 PHPビジネス新書
ヨネックス創業者 米山氏、パナソニックの創業者 松下氏、
ゼロックスコピー機の発明者 チェスター氏、ホンダ創業者 本田氏、
阪急阪神東宝グループ創業者 小林氏、日本の資本主義の父 渋沢氏、
ソニー創業者盛田氏、アップル創業者ジョブズ氏を取り上げて、
簡単な生い立ちから苦労の時や耐え凌いだ時期のエピソードを紹介。
すべての事には縁やタイミングがあり、最終的には志が打ち勝つ。
そんなストーリーが8つあります。
いろんな所で聞きかじっていたのですが、初めて聞いたのは
阪急阪神東宝グループの創業者小林氏の話。
やる気のない銀行マン時代と不遇な役目。従来の会社では無理と思われる事を
素人感覚=お客様目線でいろいろ取り組んだ事が形になっていく話でしたが、
鉄道の敷設からネーミングの理由、利用をあげる為の劇場設定など
幅広いアイデアを出して実現して来た事を知りました。
登場する8名の方々含めて、日本の成長を担って来た
経営者はどれほど面白かったんだろうな〜感じます。
伊丹敬之著 PHP研究所
言わずと知れた、世界のホンダを創業し育てた本田宗一郎氏の
「行動と言葉」を様々な事例を交えて、伝える本。
数多くの名言が記載されていますが、いくつか抜粋。
・人を動かす事のできる人は、他人の気持ちになることのできる人である。
・人間は所詮、私利私欲もあり、好き嫌いもある弱い存在である。
・能率とはプライベートの生活をエンジョイするために時間を酷使することである。
・創意工夫は苦し紛れの知恵である。
・みんな頭が良すぎるから、物事を複雑に考えすぎる。
時間軸を持って、書かれるパターンもありますが、
この本は仕事の流儀や、心のありようなどの切り口でまとめたものであり、
非常に読みやすかったです。
人間味溢れる本田宗一郎サンに改めて敬服いたします。
両方を通じて思うのは、結局、少し変わって居ても人間味溢れて、志が高い人が
なんだかんだ成功してるんじゃないかな?と。