キリマンジャロ登山 その1
27日夕方。低酸素ルームにて、踏み台昇降を続ける。
酸素濃度は、通常の平地の半分である約10%。
この酸素濃度は、6000m級の登山を目標としたトレーニングであり、
トライアスロンではない。そう、目標はキリマンジャロ登山。
マレーシアにある東南アジア一高い「キナバル山」を一年半前に登頂した時に
「キリマンジャロ登山もやってみる?」というのが事のきっかけ。
それから一年半、準備したわけです。
無事登頂を果たせたとは言え、結果から考えると、
もう少し多方面でトレーニングしてから登った方が楽だったかな?と(笑)
以下、数回にわたって登山ブログです。
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◾キリマンジャロってなんじゃろ?
キリマンジャロは、アフリカのタンザニアにある7大陸最高峰の一つ。
東西50km、南北30kmに渡る広大な大地に
西から、シラー峰、キボ峰、マウェンジ峰と3つの峰を讃える。
1848年にドイツ人宣教師J.レブマンによって山頂に雪がある
キリマンジャロが確認されるものの、信用されず、1860年代まで理解されず。
初登頂は1889年。ドイツの地理学者Hans Mayerと
タンザニア人のポーターによって、4回目の挑戦で実現。
その後、1930年代には、現在に続くスポーツ登山に向かい。
現在のキボハット(4700m)なども設立が進んだようです。
シラー峰は低く目標とならず、マウェンジ峰は危険なため
一般登山は禁止(特別な許可が必要)。
なので、キリマンジャロ登山と言う場合、キボ峰の山頂である
ウフルピーク(5895m)を目指すのが、一般的な登山で、
年間5万人もの人が登山に訪れています。
◾登山に必要なスキル
キボ峰のウフルピーク標高は5895m。
富士山よりもはるかに高いわけですが、
登山時にロープワークやアイゼン・ピッケルといった、
特別な登山テクニックが必要なわけではありません。
また、山頂に氷河を有してますが、山頂への途上を
雪道を進むわけでもありません。
「どう見ても、あなたメタボですよね?」と思われる人を含む、
多くの登山客がチャレンジしており、
「誰もがチャレンジできる世界最高峰の山」と言う人も。
そんなキリマンジャロ登山において、最も気をつけるべきは、
山頂アタック当日のマイナス10度前後の登山と、高山病。
気温が低いことに対応するのは登山アイテムでなんとかするにして、
酸素が薄くなることによって引き起こされる頭痛や食欲不振、
吐き気、不眠などの高度障害に始まり、肺水腫や脳浮腫のような
死に至る重度の高山病対策が最も重要に。
高山病になった場合は、一刻も早く高度を下げる必要があるのですが、
高所だと、酸素濃度が低いため、ヘリコプターが飛ばないこともあり、
体調管理がとても重要。
◾登山ルート
キリマンジャロには、複数の登山ルートが設定されています。
・マラングルート
・マチャメルート
・ロンガイルート
・レモショルート
・ウンブウェルートなど
上記のルートにさらにキャンプ地を含めて考えると、
無数にバリエーションがあると考えて良いのですが、
レモショは登山日程が長く、ウンブウェは危険なため
特別な許可が必要であることを考えると、日本人的には、
マラング、マチャメ、ロンガイルートの3ルートが候補に残ります。
・マラングルート
往復ともに、山小屋泊。同じルートを往復する。
一番日数が少なく登れるのはこちら。
・マチャメルート
往復ともにテント泊。マチャメルートを登り、
ムウェカルートを下山するのが一般的。
僕が好きなTBSの番組「世界ふしぎ発見!」で
女子アナウンサーが登ったのはこちら。
・ロンガイルート
往復ともにテント泊。マウェンジ峰とキボ峰を望みながら登り、
マウェンジ峰直下にも宿泊。下りはマラングルートと同じ。
日本の旅行会社が、ロンガイルートでの主催旅行を設定していないのもあって、
馴染みが薄いルートなのですが、欧米系のサイトでは、
それなりにおすすめされているのもあり、迫力がある「ロンガイルート」で登ることに。
さてはて、無事登頂できるかな?
- 2018.01.27 Saturday
- 登山(百名山)
- 23:59
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- by 宝珠山 卓志 Takayuki Hoshuyama