百名山9,10:大雪山の旭岳、トムラウシ縦走 その1
社員研修の一環で行なっている富士登山。
そのタイミングに合わせて、僕はもう少し厳しいルートへ。
今回選んだのは、北海道のほぼ中央にある大雪山系の山頂
旭岳からトムラウシを縦走する2泊3日のルート。
北海道最高地点である旭岳山頂は2291m。
トムラウシは2141mと標高こそ低いものの、
45kmに及ぶ縦走ルートの基本は、
テント、シュラフ、食事、ガスボンベ、衣服など装備を
全て運びつつ、テント場やルート上にある水場で水を採水し、
濾過または煮沸して使うという、いささかハードなもの。
砂、岩場、雪渓も通るので、きっちりとした登山用ブーツ
ストック、軽アイゼンも用意が必要。要は、フル装備。
水込みで15kgのザックを背負っての縦走は初めて。
ヒグマも居るかもしれないので、慎重に!
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前日に宿に入り、4時半起床。
準備を済ませて、まずはロープウェイに向かう。
天候も良く、登山日和!
5時半過ぎにロープウェイの駅に到着すると、
ベテラン登山者の方々が、すでに並んでました・・・。
季節によって、ロープウェイの時刻が違いますが、
うちらは6時の始発便に乗って姿見駅へ
http://asahidake.hokkaido.jp/ja/
10分ほどで、山頂の姿見駅へ到着。
その時点でも眺めは悪くない。
この駅から先は、トイレがテント場にしかないので、
トイレを済まして、いざ出発!
最初に目指すのは、北海道最高峰の旭岳(2291m)
登り始めは、ゆっくりと。
登り始めて20分ぐらいかな?姿見ノ池に来るまでに、なぜか、虫に刺される、、、。
短い夏を必死に生きるために、虫たちは都心よりも攻撃的か?(笑)
噴煙が上がって居るのは、地獄谷。
風の方向によっては、硫黄の匂いがします。
ここからが、本当の登山開始。
四角い岩は金庫岩。ここを越えれば、もうすぐ山頂。
で、登山開始2時間半で山頂の旭岳に到着。
景色も悪くないですが、今回の縦走はここがスタート。
40km以上先にあるトムラウシへの縦走開始!!
下り開始は雪渓。そこまで雪が硬くないので、
ブーツのままで降りちゃおう。
間宮岳分岐を経て北海岳へ向かう。
北海岳に向かう西側は御鉢平と呼ばれ、まだら模様が美しい。
御鉢平は周回できますが、1周回ると6時間ぐらいかな?
間宮岳から北海岳のルートで約1/4。
綺麗ですが、周回はしなくて良いかな、、、
6月下旬から7月下旬は花が満開に。
御鉢平の壮大な景色と花を愛でつつ、北海岳に到着。
この写真の真ん中にあるあたりが、2日後の目的地であるトムラウシ。
北海岳から目視できるのは、とても天気が良いって事なんだと思いますが、
地図上ではなくいざ目視すると「遠いな〜」と。
ここから2時間弱でテント場に。気を改めて、進みます。
歩く先の方に見える四角い人工物が、本日の目的地。
という事で、13時半前には、テント場に到着。
白雲岳に登るプランもありますが、うちらはスキップ。
早々にテントを張って、明日に備える。
まずは採水。雪渓から流れる水を採水し、濾過。
濾過しただけで飲みましたが、冷たくて凄く美味しい!
生で飲む人や使う人もいるようですが、僕は煮沸してご飯に使います。
赤い建物は、白雲岳避難小屋。
食事も布団もありませんが、人は居て、バイオトイレがあります。
1000円で泊まれますが、入れない場合もあるようです。
うちらは、テント場使用料金300円を支払ってテント泊。
ブーツを脱いで、草履になると足が生き返ります。
ブーツが足に合ってないのかな?
あまりに天気が良くて暑い。
14時にはランチ。17時には夕飯。
陽が落ち始めると、雪渓からテント場に冷気が広がる。
フリースを一枚着て、19時半には就寝。
明日は3時起き予定なので、おやすみなさい。
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■初日のルート
■北海道東川町 大雪山 旭岳
■標高2291m 旭岳
2185m 間宮岳
2149m 北海岳
■登山日:2018年7月26日
■登山ルート
旭岳駅→ロープウェイ→姿見駅→
姿見ノ池→旭岳→間宮岳→荒井岳→松田岳→北海岳→
白雲岳、赤岳分岐→白雲岳避難小屋
■移動距離、時間
約11.8km、約7時間
■天候:晴れ
■備考:コースは整備されており、迷うことはない。
季節、天候にもよるが、雪渓を歩く場合もあるので、
チェーンスパイクか軽アイゼン、ストックがあった方が良い。
ルート上、トイレ、飲食施設などは一切ない。
携帯トイレも持ち歩く必要あり。
採水にあたり、濾過器必須。
- 2018.07.26 Thursday
- 登山(三百名山)
- 23:59
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- by 宝珠山 卓志 Takayuki Hoshuyama